ヨッシー

アベンジャーズ/エンドゲームのヨッシーのレビュー・感想・評価

5.0
『全MCUファンが求めた最強の完結編』

マーベルコミックのスーパーヒーローが集結したチーム『アベンジャーズ』の実写映画第4弾にしてマーベル・シネマティック・ユニバースの第22弾。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の戦いで全宇宙の半分の生命を消し去ったサノスに対し、生き残ったヒーロー達が集結して再び立ち向かう。

監督は前作に引き続きアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ。
出演はロバート・ダウニーJr.、クリス・ヘムズワース、クリス・エヴァンス、ジョシュ・ブローリンなどに加え、ジェレミー・レナー、ポール・ラッド、ブリー・ラーソンらも参戦。MCUオールスターキャスト総出演。

あの『インフィニティ・ウォー』の衝撃から早1年、ついに来た『アベンジャーズ』最新作。
前作が『アベンジャーズ』シリーズでも最高傑作級の作品であり、その完結編となる本作は期待値はとてつもなく高かったが、恐るべきことにMCUはそのあまりにも高いハードルを軽々と超えてきた。
先に結論を言えば、間違いなくMCUが11年かけて積み重ねてきた作品達の集大成にしてユニバースの到達点。今年ベストどころか僕の生涯ベスト級の超・超・超・大傑作だった。

ただ、正直ネタバレ無しではほぼ何も言えない。
もちろん今回の話は『インフィニティ・ウォー』の後の話で失われた全宇宙の半分の生命を取り戻す物語だが、そのストーリー展開は予告編などからは予測不能。開始わずか数分で驚くべき展開の連続。
もう間違いなく驚くから見てくれとしか言えない。

本作はMCUの過去21作品と非常に強く結びついていて、MCUファンなら驚くこと間違いなし。過去作の様々な伏線(ぶっちゃけマーベルももう忘れてんじゃね?と思っていたやつまで)が見事に回収される。今までの作品全てが本当にこの『エンドゲーム』へと繋げるために作られていたのが実感できる。

かと言って、過去作を見てない一見さんがついていけないかと言うとおそらくそんなことはないと思う。劇中過去に何があったかを簡単に説明してくれるからある程度はついていける。前作『インフィニティ・ウォー』も大まかな流れ(アベンジャーズがサノスに負けて人類の半分が消えた)を把握しておけばOKだし、間の『アントマン&ワスプ』や『キャプテン・マーベル』を見てなくても多分大丈夫。

他にも過去作に登場した様々なキャラクターが意外な形で登場するからファンは間違いなくアガるし、そのキャラクター達を全然知らなくても大丈夫な程度のバランスにもなっているから初見の人でもついていけると思う。

そして何より素晴らしいのは、前作『インフィニティ・ウォー』やMCU過去作を見て、ファンの人なら「エンドゲームであんなシーンが見てみたい」と思っているシーンが本当に全て詰め込まれている。どんだけファンが求めているものがわかってるんだよMCU!

クライマックスはまさにそんな胸熱シーンの応酬。もちろんMCU最高のアクションを撮るルッソ兄弟のアクションは今回も健在。クライマックスは誰が何と戦ってるのかも言えないけど、あれだけの戦いの中でも一体何を巡って戦ってるのかが非常に明確で分かりやすいアクション構成に加え、様々なヒーロー達による連携プレーが溢れており最高に興奮できること間違い無し。

上映時間3時間というかなりの長尺問題もほとんど気にならない。
本作はあの予告編とは裏腹に非常にコミカルで全編ギャグ満載。意外にも爆笑しながら見ることができる。
逆にサノスの圧倒的存在感、絶望感は今回も健在で冒頭わずか数分で前作以上の絶望を与えてくる。
前作も合わせて本当にサノスは新時代のダースベイダー...いや、それ以上のヴィランとなったと思う。

ネタバレができないから語れることがあまりにも少ないが、少なくとも僕にとっては今回の『エンドゲーム』で期待していたのには全て、想像をはるかに超えるレベルで満足させてくれた。

あえて、ほんの少しだけ重箱の隅をつつくなら、ちょっとギャグが多すぎるかな。どのギャグも爆笑させてもらったけど、流石にギャグシーンが多すぎて物語が停滞している感じがあった。ほんの僅かでもいいから減らして上映時間を減らしても良かったかも。
あと、流石のルッソ兄弟でさえもキャプテン・マーベルの強さは手に余ったんだなという印象。

とは言えこんな小さな不満は全体の1400万605分の1ぐらいの微々たるもの。本当に大満足の完結編でした。
まさしくこの作品にMCU11年の歴史の全てが詰まった大傑作にして到達点。全MCUは満足できる最強の1作。この祭りに乗り遅れたら絶対に後悔するよ。まだ過去作見てなくても大丈夫だから、あとから見ればいいから、今劇場にアッセンブルするのが超オススメです!
ヨッシー

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