慶

プリデスティネーションの慶のネタバレレビュー・内容・結末

プリデスティネーション(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

タイムマシーン問題で必ず説明される「親殺しのパラドックス」(過去に戻って親を殺したら自分は生まれない。じゃあ今ここにいる自分はどうなる?ってやつ)この映画はそれを題材にしている。

後半からラストにかけて急に時間移動で展開していくから、まぁ行ったり来たり複雑。ただ、意味がわかってしまえば難しいことはなく、ちゃんと筋が通っていて見事だなって思う。

「まさか、まさか」って思いながら進んでいく展開は裏切られることなくちゃんと納得させられるが、きっとこの映画を観て誰もが納得できず疑問に残るのが「自分が自分とSEXして子供を作る」という行為と体と遺伝子の仕組み。

両性具有とはいえ、そんな都合よく子供を作れてしまうのか?

血縁同士の間に生まれた子は遺伝子の関係で障害児が生まれやすいって聞いたことあるけど、自分×自分なら全く同じ遺伝子だから自分そのものが生まれるの?

まぁその辺深堀しても、所詮フィクションなのでしゃーない。
(こういう話で盛り上がれるのも含めて面白い)


とにかくこの作品は、自分の人生が永遠にループし続ける壮大なタイムトリップであり、タイムパラドックスの原点の考え方を上手いこと利用した面白い作品だった。
慶