このレビューはネタバレを含みます
スポットライトのメンバーの頼もしさ。
特にマーク・ラファロ演じるマイクの一本ネジの外れた感じって、緊迫感のある仕事をしている時に頼りになるよね。
ガラベディアン弁護士と初めて対峙した時の変人vs変人の異種格闘技みたいな雰囲気が◎
自分とは働いてるジャンルこそ違うけど、皆さんのプロフェッショナルな仕事ぶりを見て、モチベーションも上がった。
上司のベンが初めのうちは、新局長のマーティやスポットライトチームにやや否定的だったのが、だんだん変わっていく様子。
あの感覚は個人的にとても理解できるものだったな。
数件の出来事だと思っていたんだろう。
それが想像を遥かに超える規模で、組織ぐるみの隠蔽が行われていたと知った時のおぞましさ。想像するだけでもゾワゾワする。
それぞれの信仰に意見するつもりはないが、個人的には禁欲なんて良い方に働くわけがないと思ってしまう。
9.11のような時こそ宗教の力が必要になるのに、一時的にはそれが教会側を救う形になりかけたのは皮肉だ。神は神しか救わないんじゃないかと。
おばあちゃんに事実を知らせるシーンは辛いね。。
あの歳になるまで信じてたもの。
そこにとんでもない裏の顔が潜んでいたことを知るってさ。
「自分の人生は何だったんだろう」
それぐらいのショックを受けたんじゃないかと察する。
映画としては地味な展開ながら、テンポと構成が抜群に良かった!
それゆえ、ずっと集中力高く、名前とか用語がたくさん出てくるのだけど、置いてけぼりにさせられることもなかった。
回想シーンを使わずに、過去に行われていたことや関係性等を理解させていく積み上げ方も素晴らしかったですね。
「私達は毎日、闇の中を手探りで歩いている。
そこに光が射して初めて間違った道だと分かる。」
これはどんな仕事をしていても役立てられる言葉だなー。