セッセエリボー

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅のセッセエリボーのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

偉大なるスキャマンダー先生の若き日々を描いた伝記映画。彼の著書は子供の頃から愛読していただけに、こうして映像化されるのはこの上なく嬉しい。舞台は20世紀初頭のアメリカ。繁栄とともに寛容さを失っていく社会を描きながら、そのような排他的志向が内破にしかつながらないことを指摘する。地上と地下をつなぐ穴が塞がれ忘却されるラストは悲しいが、最後にジェイコブという男に一筋の希望が託される場面はとてもロマンチック。しかしアメリカ魔法界の裁判のいい加減さよ。