たくみん

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密のたくみんのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

多様性の認可
がコンセプトに感じた作品だった。

・マグルと魔女の結婚
・マグルと魔法使いの関係性
・同性愛
・ダンブルドア軍の凸凹チーム

をテーマにそれらを描いてる印象。

ファンタビならではの魔法の世界と
映像美、そして音楽は相変わらず良く、
ニフラーとピケットの活躍もあり、
とても良い作品だった!


反面、脚本の出来が酷すぎてより際立ってネガティブに感じた。
気になった点は下記

・ジェイコブの杖の必要性
・消えたトランク
・クイニーの心理描写不足
・オブスキュラスとグリーデンスの扱い
・グリンデルバルドのキャラ性変わりすぎ
・血の誓い破壊の疑問
・魔法生物の少なさ
・主人公のズレ


◆ジェイコブの杖
物語的に必要全く無いよね?
あー、偽物と言って渡しつつ、最後窮地で簡単な魔法使ってピンチを乗り切るんだね!と期待してたのに、本当に意味不明なまま終了。なにがしたかったの?物語的に。

◆消えたトランク
トランク6つ作らせてたのに、必要の部屋で5つしかないけど?
なんなら本物入れると2つ足りないよね?

◆クイニーの描写
マジで扱い酷い。
前作で闇堕ちして、今後の展開にワクワクしたのに、なんのきっかけもなくしれっと戻ってくる展開は最悪。
本人の「魔法使いが暮らしやすい世界を実現してくれるグリンデルバルドに賛同すれば、マグルと結婚できるかも。でもグリンデルバルドはヤバいやつ。」「抗うと殺される。でもジェイコブがピンチ、助けたい」的な心理描写が一切描かれておらず、これでは、何のために前作で闇堕ちしたの?となってしまった。前作レイプが酷い。

◆オブスキュラスとグリーデンス
これはそのままで、扱いが酷い。
前2作はこの要素を中心に物語が展開されていたのに、特にオブスキュラスに関しては今作全くと言っていいほど触れられてない。
グリーデンスも、なぜいきなりアバーフォースと鏡でチャットできてんの?連絡先知ってんの?だったり。
グリーデンスってもっと強いはずなんよ。
最強の家系の血が流れていて、かつ最強の魔力のオブスキュラスを秘めてる。
ナルトみたいなもんよね。だから、自分の正体がダンブルドアって知った前作ラストで、圧倒的パワーに開花してたやん。
なのに、今作描写不足もあってか、見た目はいかにも悪に堕ちた最強感、カイロレンみ溢れててよかった(特に冒頭の麒麟を奪いに来た時)のに、めちゃくちゃ小物やん。前半以外めちゃくちゃ弱いやん、、、。

◆血の誓いの破壊理由
これはマジわからん
なんで破壊されるねん。なんでダンブルドアには縛りあるのに、グリンデルバルドにはないねん。
そもそも前作でニフラーがグリンデルバルドから奪ったやつだよね?どういうこっちゃねん、、、わけわからんやろ、、。


◆魔法生物の少なさ
これな。圧倒的これ。
マンティコアのシーンが蛇足って言う人いるけど、今作こそ、あのシーンなかったらファンタスティックビーストじゃないねん、、。
ファンタビって、ニュートが魔法生物の力を借りたり、他者にはない魔法生物の知識を使って問題を解決することに面白さがあるんよ。魔法生物ほぼ出てこない今作は、ただのハリーポッター になってて本当残念。

◆主人公のズレ
それらの事から、今作はファンタスティックビーストではなく、ただのダンブルドアが主人公の映画になっちゃってるのよね。。



-------------------
その他も、バトル時にいきなり展開する領域展開の謎だったり、お兄さん婚約者死んだのにケロッとしすぎてたり、ナギニに触れられてなかったりと酷い。
(ティナと同じ妊娠の関係で出れなかったみたいだけど、それでもティナは冒頭忙しいって話あがってたじゃない、、、)

ティナはもともと撮影参加できなかったのに、追加撮影かな?少し出てきてくれて個人的にありがとう!って感じ。


というわけで、総じて脚本の雑さが目立つ今作でした。
前作までと違って、脚本に別の人が入ったのが原因なのではと思ってる。
次作はきちんと
"ファンタスティックビースト"
してくれることを期待します🥺
たくみん

たくみん