常盤しのぶ

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密の常盤しのぶのレビュー・感想・評価

4.0
愛じゃよ。(断言)
……ハリーポッターで明かされなかった謎、といえば確かに謎ではあるが、我々からしてみれば『知ってた』としかならない訳で。

それはそれとして、本作はダンブルドアの『謎』を中心に進んでいく。冒頭でいきなりブチかましてくれる。本作からグリンデルバルドはマッツ・ミケルセンとなったが、あのシーンはジョニー・デップではなく彼でないと成せなかった、とても色気あるシーンであった。そして本作ラストのグリンデルバルドから発せられたあの台詞、ダンブルドアの『秘密』は今後どのように作用していくのか、とても楽しみだ。

私はダンブルドアとグリンデルバルド、あとはジェイコブとクイニーという人間関係を美味しくいただけたので本作はとても楽しめた。しかし、本作の出来に納得していない人がいるのもまた理解できる。というのも、1本の映画としてのストーリー運びがあまり上手とは思えなかったからだ。

例えば、冒頭のあのシーンがファンタビシリーズでいうとどのあたりの時間であるかわかった人はいるだろうか。2の後? 1と2の間? それとももっと前? おそらく考えなくても良い細かい疑問が積み重なり、本作の物語を楽しむ妨げになってしまっている。ダンブルドアの謎は解禁されたが、細かい疑問が残るような、そんな印象を持った。

しかし、私は本作が割と好きだ。まずもってマッツデルバルドの色気が素晴らしい。広告で頻繁に見た杖うにょーんのシーンがとても神秘的で素晴らしい。ジョニーデルバルドも好きだったが、私はマッツデルバルドの方が好きだ。あれだ、吉良吉影みたいな魅力を感じる。