りょう

スーサイド・スクワッドのりょうのネタバレレビュー・内容・結末

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品が出たあと多くの人がハーレイクインのコスプレをするので、きっと面白いのだろうと視聴。期待しすぎた。面白くないわけではないが、全員の個性を生かせてない。というよりも、1人で1つの映画が出来るような人を何人も集めて1つの映画にすること自体が無謀なのだと思う。しかし我々が妄想などで設けるような夢のある設定を映画にしようと思い挑戦したことは認めざるを得ない。

大まかな内容は、すごい悪役たちを強制的に利用して人類の危機を救うといった話だ。今まではアベンジャーズといったようにヒーローを集結させ、危機を救うという流れであったが、この作品ではヒーローとさ対局にある悪役を集結させたのだ。この設定が面白い。確かに悪役とは言っても、ヒーローと互角にやり合えるほど頭が良く強い。さらに、死んでしまってもヒーローを失うよりかは住民からの心配がない。合理的な作戦と言える。しかもその悪役がいいキャラをしているので、ヒーローさながらの活躍っぷりである。それに加えていちいちの素行が悪いという悪役の良さがあり、ヒーロー集結とは異なった胸の高鳴りがあった。

そもそもチームのパワーバランスがおかしい。超能力が使える人や銃の名人がいたりする中、ハーレイクインはバットを振るだけである。もちろん戦闘力はちゃんとある。しかし確実に力の差が存在するのに、それを見て見ぬ振りをし続けるので、見てて違和感を感じてしまう。ワンピースのウソップは、弱いながらも戦闘面以外でも大きな活躍をしてきたから麦わらの一味と言われても遜色ない存在であった。スーサイドスクワットというグループにまとまりが無いのは悪役同士だからだろうか。それはそれで面白い。

ボスの意味がわからない。わからないのだ。なぜあんなに弱いのかわからない。あんな強さで人類を脅かそうとしないでほしい。もっと強くて圧倒的な存在にして欲しかった。そうすればスーサイドスクワットの中のパワーバランスを利用した戦い方がよりハッキリと示せたはずだ。微妙に弱いと、結局みんな正面衝突になってしまう。

設定が面白かった分、内容で負けたような気がする。続編などを出してもっとそれぞれの個性が出せたらさらにいい作品になるのかもしれない。
りょう

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