りょう

THE FIRST SLAM DUNKのりょうのネタバレレビュー・内容・結末

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

小学生の頃、唯一全巻読み切ったジャンプ作品。記憶も薄れつつ、後輩たちと視聴しに。なぜ小学生の頃にあの漫画を読んで、中高とサッカーをしたのか私にはわからない。ただこれだけは言える。「スラムダンクは人生の教科書だ」と。

あらすじは手短に。スラムダンクの山王戦を登場人物の過去編と織りまぜながら進んでいく。

漫画には無いストーリーや少し変わった部分もあり、読んだことあるからと言って視聴しないのは本当にやめた方がいい。
視聴後、家で漫画全巻読み直したのはここだけの話。映画館では涙腺をこらえたのだが、家ではどうもダメみたいだ。

※ここからは作品の内容とは一切関係のない愚痴です。

私の隣が女子中学生2人組だった。最初の湘北と山王の登場人物が一人一人現れるシーンの時点でおかしかった。宮城三井流川といったルックスがいいキャラが出るたびに「かっこいい!」と声をあげる。冗談ではない。本当に「声」をあげていた。叫ぶというほどではないが私の2つ隣まで後輩だったのだがその2人ともが聞こえるほどだ。よくよく聞けば(嫌でも耳に入る)「この人って誰?」とキャラのことをそもそも知らないらしい。山王のキャラは全員坊主であるため「ビジュはいい!」とやや厳しめの評価だった。そんなことはどうでもいい。はっきり言おう。本当にうるさかった。本当の本当にうるさかった。人並みほどに映画館へ足を運んできたが、これほどまでに常識がない人は初めてだった。このきゃーかっこいいといった「声をあげる」は最後まで続いた。何度か目を合わせ静かにするように訴えたのだが「やばい、こっち見てる。静かにしゃべろ」とヒソヒソ声で話す。ちがう。話すな。携帯を触るな。この作品を見た方ならわかると思うがこの作品には「音」が重要な役割を持っている。最初から許せなかったが、本当に辛かったのが、最後から一つ手前で逆転する際に音が無くなりゴールに集中させるシーンがある。そのシーンの途中で「あー最高」と呟くのだ。口調は悪いが、黙れ。本当に黙ってくれ。わかる。気持ちはわかる。だが黙ってくれ。泣きたい気持ちになった。これが2回目の視聴ならまだしも1回目だ。俺の1回目のスラムダンクはもう来ない。映画の途中で何回も声に出して注意すべきか悩んだ。その子たちのことを考えて注意すべきだとも思った。だが、できなかった。勇気がなかったのもあるが、1番は上映中に声を出す方法を知らなかったのだ。想像して欲しい。大きなスクリーンで映像が流れ、スピーカーからは音声が流れ、多くの人がそれを息を呑みながら見ている状況で声を出そうとすることを。できない。したことがないからだ。睨むことしかできない自分に不甲斐なさを感じ。映画館を後にした。上映後に注意することも考えたがやめた。私の生活圏内に現れる可能性を考えると労力も無駄だ。あと、ここで優しい怒られ方をして反省するのではなく、もっとねちっこい口調を荒らげるおっさんに怒られて欲しいと思ったから放置した。まだ見ぬねちっこおっさん。彼女達のことよろしくお願いします。こんな経験をしてもこの作品は紛れもなく最高でした。
りょう

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