【ミュージカルの偉大さに感服】
リトル・ダンサーと同じスティーヴン・ダルドリー監督がビリー・エリオット(リトル・ダンサーの原題)としてミュージカル化。
エルトン・ジョンの音楽でアメリカのブロードウェイ公演でトニー賞10部門受賞。世界で55の賞を獲得。
ここフィルマークスでもMark数が少ないながらもぶっちぎりの平均4.5!
特にリトル・ダンサーやミュージカルが好きな人は必見ですよ。
正直ぼくは映画版のリトル・ダンサーに普通のイメージしか持っていませんでしたがミュージカル版リトル・ダンサーはかなり感情移入できました。今度またリトル・ダンサーを観る機会を作りたいと思います。
さてミュージカル版。
まずビリー役のエリオット・ハンナ君がめちゃくちゃ美少年。
そんな少年が歌って踊って演技してのぶっ通しの2時間半!
映画ではなかなか出せないライブ感がやはり良いですね。
最初すこし入りづらいかなと思ったけど途中からそんな心配をよそに世界観に没頭。歌とキャラクターの心情がシンクロする場面は涙腺がぐぐぐって来ちゃいますよ。
母親を9歳の時に亡くしたビリーの想いや
本当は子供の好きなことをさせてやりたい父親の葛藤。
時代に巻き込まれ傷つきながらもストから抜け出せない兄の想い。
そして映画版ででなかった母親との掛け合いは特に切なくて泣きます。
母親が子を残して亡くなる無念がひしひしと伝わってきます。
途中から父ちゃんに号泣し母ちゃんに号泣し友に勇気づけられ
ミュージカルの偉大さに感服ですよ!ちょっとライブビューイング方式で他のミューカルも観たくなった。
古い時代から新しい時代への変換期にとまどう世代。
そしてその中でも次世代であるビリーへの希望。
少年がもつ踊りたいという止められない想い。
好きなこと好きなことなんだから卑屈になる必要はない。
そんな希望を大人が壊して良いわけないんですよね。
いやいや、いい舞台を魅せてもらいました。
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