このレビューはネタバレを含みます
〝信頼出来ない語り手〟の手法を取った作品
誰にも相手をされず、透明人間だったハッキングの天才 ベンヤミン。ある日、知り合った男性に誘われ、ハッカー集団の一員となり、アングラ界の大物と連邦捜査局とを相手取って、世界に自分たちを知らしめてゆく…
段々とストーリーが進んでいく中で、事の顛末が理解できるのは観ていて楽しかった。
〝人は見たいものを見る〟という主題に沿ったストーリー性も良い。
ただ、ベンヤミンが自由の身となれたのは、連邦捜査局員とは思えない、ハンネの温情によるものだったり、精神科医の先生にいつ裏を合わせて貰ったの…といったモヤモヤが残った。
どんでん返し系の作品と知っていただけに、オチとその伏線に期待しすぎたかも…