swaptv

ピエロがお前を嘲笑うのswaptvのレビュー・感想・評価

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)
3.5
まず売り方として、100%見破れない、騙された、とかこういう煽りは必要なんでしょうか。後半で伏線回収する話でもないし、クライマックスのギミックとして使ってるだけで別に大筋は謎解き映画ではないでしょう。こういう観客を勘違いさせるようなコピーは誰の得にもならないからやめて欲しいと常々思う。これで動員数増えるのかはなはだ疑問。だけどマインドファックって言葉は一緒に見た友人内で流行ってる(笑)
しかしこれは駄作の部類かと思う。映像にしろ音楽にしろ脚本にしろ古臭い。オープニングの時点でビンビンに伝わってくるダサさ。でも個人的には好きなダサさで、90年代後半の映画を見ているような気分だった。
駄作と思いつつも胸を打たれた点として、いわゆる厨二病をこじらせたおじさんたちが全員キャラが立っていていい奴で憎めない所。そしてイケてないオタクの主人公の青春物語がベースになっている所。経験が少ないもんだから、間違った頑張り方してるのにドヤ顔で迎えに行って挙句振られるとか、めちゃくちゃ可愛いし応援したくなってしまう。また疾走感のあるテンポが独白に拍車をかける。
ただ本当に大味な脚本で、見つかりそうになるけど見つからないっていうのを同じパターンで二度使ったのには唖然としてしまった。
という訳で序盤で感じた不安感をよそに結構楽しめた作品だった。僕は好きです!
swaptv

swaptv