元囚人が大金を取り戻すために、やむを得ず教師になり、図らずも不良クラスの生徒たちから信頼を得て変わっていくという、ありそうだけどよくできた設定。
おもしろかった。
1が面白かったので2も見たが、2は人種差別的なシーンや発言が散見されるし、ストーリーもいまいちだった。
以下、違和感を覚えたシーン:
・ドイツ人の高校生たちがタイに降り立って空港で、「あそこに娼婦がいるぞ！」みたいな発言。ドイツ語わからないだろうからってタイ人に対してめっちゃ失礼。
・「この国にはたくさんつり目の人たちがいるけど、私たちは昔ナチだったから、そういう差別的なことを言っちゃいけないんだよね」
・・・アジア人がみんな吊り目というのは思い込みであり、決めつけだと思う。それに、そういう発言をしてはいけないのは、別にナチだったからではなく、人として誰も言ってはいけないと思う。
・ドイツ人の高校生が「タイ人の伝統衣装を着てYoutuberとして動画を撮る」というシーンがあって、「いや、お前が来てるのそれタイじゃなくて日本の衣装な！」っていうツッコミが入るんだけど、そもそも日本の浴衣としても全く正しくない衣装。このような間違った表現をするのも差別の一種だと思う。
・タイの孤児たちの栽培しているマリファナを「子供に何やらせるんだ！」と言って主人公が焼き払うシーンがある。これによって孤児たちをひどい大人から救った英雄という描き方だが、他の生きていく術を与えずに焼き払うのはどうなの。。。独善的では。
・ドイツ人の高校生たちがタイの孤児のためにホームを作ってあげるという感動的なラストだが、「津波で親を失った」孤児もいる中で、そのホームを水辺に作るのはあまり頭がよろしくないのでは・・・普通に津波の危険があるから高台に作ってあげようよ・・・。とても独善的なチャリティだと思ってしまった。
コメディに対して目くじら立てすぎかもしれないけど、こういう考えもあることを知ってもらいたいなと思った。
