トリノでアンドレアとバルトは二人でアパートに住み、アンドレアは面接を受けても就職できない。ある時アンドレアは面接に向かう途中でドロレスと出会い・・・という話。

イタリア版若者青春コメディ。イタリアのせいか男女関係が肉食。主人公は無職だけど、アメリカの同類の映画にあるような陰キャ感は薄い。
監督が好きな映画の要素を盛り込んだような感じ。特に『トレイン・スポッティング』を意識しているように感じた。
ツーショットを横から撮るショットと、人物を真正面から撮るショットが多い。編集はスタイリッシュ気味で気取った感じ。

マラドーナのサッカープレイが映し出されたオープニングクレジットが珍しくて面白い。

なんというか、めちゃくちゃジェネレーションXっぽい…と感じる映画であった。若者たちの下世話で他愛ないおしゃべりと生活をただただ撮り続けるこの感じ、とりあえず撮り続けてれば何かしら生まれるんじゃないか、どこかにはたどり着くんじゃないかと作り手があてずっぽうに期待してる感じ、なんか、アメリカだかの映画でこういうのあったよね、タイトルが思い出せないけど…いやそもそも観てないかもしれないんだけど…みたいな。

どうでもいいが、やはり一度はトリノに行ってみなくてはと思った。

稀にみるつまらなさ。この企画が通ったことに驚く。バートことバルトロメオ役の俳優さんが今年亡くなられたと知らなかったら最後まで付き合えなかった。R.I.P.