のっち

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝ののっちのレビュー・感想・評価

4.0
初フレデリック・ワイズマン

イギリスの格式ある国営美術館の裏側。

絵画の見方に正解はなく、それはモチーフとした聖書をオリジナルで変更した点から見えたり、X線を当てた修復後から見つかったり、もともと飾られた場所の光の当たり方から見えたりする。

そんな高尚な美の追求とは裏腹に、予算が削られることと寄付団体に協力することの板挟みになったり、展示内容で揉めたり…

ナショナルギャラリーとしての矜持と、そこを訪れる人々をあるがままに切り取ったような作品。
ぶつ切りで、絵画の案内と会議風景、裏側を交互に見せるからか、どこに連れて行かれるかわからず3時間は思ったよりあっという間に溶けてしまう。
のっち

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