ロバート・アルドリッチ監督 BAVERIAFILM Amazonprime
2024年公開映画/2024年に観た映画 目標 36/100です。 現在は53/134
何気なくAmazonprimeを観ていると、もうすぐ配信終了の文字が見えて、その中の作品で観た事が無かったので。
まだアメリカにも良心があった頃の映画、とか言われている作品だと思いますし、いかにベトナム戦争がアメリカに深い傷を残したか?という事なんですけれど、まぁ2025年からはもっと違った意味を持つかもしれない映画。
のどかな風景の中、車が走行していると故障車が止まっていて、負傷していると思われる人物が手を挙げています・・・というのが冒頭です。
この映画、製作は1970年代の様ですけれど、凄く昨今、というのは1990年代以降の国家的な危機を描いた作品の基ネタなのでは?と感じるくらい素晴らしいサスペンスでした。いわゆる『Broken Arrow』を扱った作品。
しかも、その動機部分が非常にクリア。説得力が非常に高い上に結末も、ある程度受け手に委ねていて、秀逸。
役者さんも皆素晴らしく、重厚で、絵に耐えられる。しかも割と画面を割って同時進行みたいな事するんですよ。斬新でもあり、しかし同時にこの物語の進行に必要な事なんです。
そうか、ロンゲストヤードの監督でしたね。
大統領という仕事に付いても考えさせられますし、韓国近現代史でも一つのプレイヤーである軍事組織の、ある種暴力を含んだ組織である事で必然として描かれる事なんでしょうけれど、これを解決するの、難しいですね。
個人でも集団でも、いう事を利かせるというのは、まぁコントロール欲求という事だと思いますが、それって組織になったり、その組織が大きくなればなるほど、暴力が必要になってくるホモサピエンスの暴力性のようなものだと思います。まぁ特に男性という事になるんだろうけれど。
大統領について、そしてある種のアメリカの良心が見て見たい方にオススメします。