Liaozhaipi

劇場版 シドニアの騎士のLiaozhaipiのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

うーむ。視覚的に言うと、立体アニメキャラがヌルヌル動くとやはり少し奇妙ですな。昔、日新カップヌードルのCMを大友克洋キャラでやっていたのを思い出しました。まあ、諸々の点を含め、ヴィジュアルは好みによるのでしょうかね。
内容的にはSFとして特に目新しいものはないですが、ディティールは日本人あたりの心をくすぐるものも少しありますかね。
ただ、やはりそのあたりの独自性にはやや乏しく、全体的に退屈さは否めないところはありました。

ところで、エリート坊っちゃんはたかが私怨で重大な損失(エースを嵌め、超貴重なパイロットを無駄死にさせる)を発生させますが、さすがに鬱になるわけです。問題は、その程度の個人的要素もマネージメントできない統治機構って大丈夫か?ということで、何百年もよく持ったわな。ガウナに遭遇してからの狼狽振りは推して然るべしというか、小林筆頭に、思想的にも実践的にも失望しか湧いてこなかったですな。
母艦の規模と、統治機構のマネジメント力にギャップがありすぎて、あまりリアリティは求められていないのかも、と思った次第です。

とはいえ、全体を貫く虚無感と無機質感、それを表現する映像美と演出は一貫していて好感が持てますな。
次回作も同時に観る予定なので、総括はそちらでもやることにしましょう。
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