自分だったら、どういう態度をとってしまうだろうかと考えさせられる作品でした。
ストーリーとしては、やる気のないどら焼き店の雇われ店長が、とても美味い「あんこ」を作る高齢の女性を雇い、店が繁盛するが、段々と暗雲が立ち込めていき・・・という話です。
全体的に自然体の演技をする方が多く、現実に近い話し方なのですが、その分、聞き取りづらい部分もありました。しかし、樹木希林さんの演技は、観る人をなんともいえない気持ちにさせる演技で、とても良かったです。
話の主軸は「ハンセン病」に対する周囲の偏見や誤解になると思います。この作品を観て、偏見は良くないと感じました。ただその一方で、自分に偏見がないかと言えば、そんなわけもないので、自分の狭量さに気づく作品でした。
この作品は、人によって「差別」にたいする意見や考え方が変わりますので、他人と議論を交わすのにはナイーブになりがちだと思いますので、１人での観賞をオススメします。
