自然光にこだわった映像が、とても美しい。
主演である、永瀬正敏さん、樹木希林さんの、普通に考えたら不自然極まりないはずなのに、ものっすごく自然に、まるで演技などしていないように見える演技の競演もとんでもなく素晴らしい。
画面に対する人物や風景の大きさも的確。
だけど、だけどね、何だろう、この作品をけなしてはいけない雰囲気…。何か、すごく嫌だ。
この作品の事を悪く言うこと自体が許されない雰囲気？
大切な事を言ってますよ感？
正直言って、俺は脚本が良くないと思ってます。
樹木希林さんの病気が発覚してから、そこからがあまりに凡庸じゃないでしょうか。
で、捻りがない上に、その事だけに終始してしまうのは、なんかつまらないです。
俺が観たいのは、そんなんじゃないです。
映画は娯楽。ジャンルやテーマなんて関係なく、笑えても泣けても、観客が観たいものを観せてくれなきゃダメだと俺は思います。
この作品は、ストーリー展開にもっと工夫が必要です。
