このレビューはネタバレを含みます
熊徹が九太と絆を育んでいく過程はとても良かった。獣の世界の家で、喧嘩したり諌められながら暮らす2人をずっと見ていたかった、とさえ思う。
同い年くらいの女子や元お父さんなど、一気に色々詰めてきた感じはあり、最後の展開も若干駆け足に感じて置いていかれそうになったが、根幹にある「バケモノの子」(熊徹と九太の関係性)を忘れなければ乗り越えられる。
とてつもなく不器用な熊徹の愛情表現。本当に不器用でそれでもたしかに愛情に溢れていた。最後の笑顔はきっと、九太を守るための何かができて心底嬉しかったんだろうなぁ。と、浸ってしまうくらいに好きな作品。