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怒りのごのネタバレレビュー・内容・結末

怒り(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

明らかにリンゼイアンホーカーさんの事件を元にしている他、沖縄の基地問題、貧困、同性愛者の苦悩など、様々な問題を贅沢に詰め込みながら一つのストーリーに落とし込んだよくばりバリューパックみたいな作品

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一番和気藹々としていそうだった沖縄編がどんどん影を落としていき、気がつけば物語の根幹に触れていくのが、沖縄の綺麗な海と対比されていてめちゃくちゃ良かった

その他にも、三浦の墓から海を見下ろすカットやら、外房線の車窓など、僕の好きな景色がすごく綺麗に描かれていて、物語自体はとても苦しいものではあれど、不思議とまた観たくなる映画である

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(ここからネタバレ)







田中が犯人だったことになっていたけれど、真犯人は他にいたのではないだろうか

どうしても田中の泉に対する涙やら慌てぶりは演技だったとは思えず、そんな自分への怒りの発露としてあのような形で自傷行為をおこなったとしか思えなかった

だが、そうすることでまさに怒りは継承され、少年を新たな殺人犯に仕立ててしまったのだから、なんともやりきれない話である
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