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怒りのエのネタバレレビュー・内容・結末

怒り(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

隣にいる人が殺人犯かも…というテーマ
同じテーマで、かつ就労先が小さな工場(今回は海辺だけど)ということで、「友罪」と同じ雰囲気がした。
でも「友罪」は、悪い意味で短すぎた。
「怒り」は、前半部分は冗長かな?と思ったけど、これだけの時間をかけて正解だと思った

邦画はどうしてもセリフや演技が余計に気になってしまうが、俳優陣の演技力のおかげか全く気にならずに入り込めた。
とくに妻夫木聡と綾野剛の演技が自然だった。森山未來の狂気も心の底から嫌悪感が湧いた。

サスペンスも推理系にも疎いので、「全員怪しいけど犯人誰だよ…」と思いながらラスト。整形後の顔で(安直)、綾野剛か松山ケンイチだと予測してました…
でも時系列が違うとか、3人の繋がりとか何かあるのかと思ったら、怪しい男のうち1人が犯人っていう…なんか拍子抜けしてしまった
「監視カメラに映ってたのは確実に松山ケンイチだったけど、それは犯人だと疑ってるからそう思い込んでしまったという演出」ってコメントを見て妙に納得。

今まで、人を殺すことは絶対的な悪だとはどうしても思えなくて、(だって家族を殺されたら犯人も同じ目に遭わせたいと思うし、性犯罪をした奴も殺してやりたいし、死ぬほど辛いいじめを受けたら自分がどうなってもいいから殺したいでしょ)
でも、例えそんな状況でも人の命を奪うのは人間ではないと思った。
どんな理由があっても、過去に人を殺したことがある人の隣にはいれない
全てを分かってあげることはできないからこそ…
エ