劇中各シーンで体が震え、エンドロールでは放心状態になり、劇場からの帰り道は余韻が残った。今作の持つ強烈に心に刻み込まれる”衝撃”。今作を映画館で見て本当に良かった。
正直なところ、「怒り」は映画館で観るか迷っていた。レビューでも高評価が多く、メディアでの多く取り上げられてた。あんなに日本を代表する名優たちが出てれば、そりゃいい映画になるだろうから、熱狂が冷めてから見ようと思っていました。けど、フォーローしている人たちの長文レビューを見て、今作の持つ映画の力を映画館で感じたくなり、観ようと決めました。
高評価の期待と面白くなかったらどうしようという不安を抱えながら観ましたが、そんなの杞憂でした。開始直後から映画に引き込まれ、気付いたらエンドロール。
俳優たちの見せる心の動き、言葉にできない感情のぶつけ合う演技。３組の疑いと信頼の間に揺れるストーリーはどれも強烈な衝撃を心に残すしていく。初めて映画館で嗚咽が出そうになるくらい泣きそうになってしまいました。
言葉で表現しきれないものを映像を使って表現することが映画の持つ最大の力。今作はそれを見事に、そして改めて感じさせてくれた。
