なの

怒りのなののレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.2
信頼することの難しさ、脆さを見せつけられる映画。
キャストの演技力がその描写に説得力を加えている。
特に妻夫木聡と宮崎あおいは信頼→疑義の機微を見事に演じきっていた。

内容は3本立てのオムニバスのようなもので、それぞれが1本ずつの映画にできるほど重いテーマを取り扱っている。
ただそれぞれが1つの事件に繋がっていて、「犯人は誰か?」というようなエンタメ要素もあるためにごちゃごちゃしていない。

2時間半の長尺を感じさせない、ヒューマンとサスペンスをうまく織り交ぜた映画だった。
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