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怒りのなのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
4.4
今作、俳優が豪華なことは知っていましたが、「え、ちぃちゃん(池脇千鶴)まで出てる!」「え、これ高畑充希!?」と脇役まで完璧すぎます。

この映画、渡辺謙と宮崎あおいと松山ケンイチ、妻夫木聡と綾野剛、広瀬すずと佐久本宝と森山未來との3パートに分かれていて、八王子での殺人事件の犯人は誰なのかというのが大前提なのですが、

全員怪しいです。
疑いたくはないけど全員怪しいです。


短い時間で築き上げた人間関係で、その人のことは詳しく分からないで、怪しい点はたくさんあって、それでもその人のことを大切に思っていて、そんな時自分だったらその人を信じきれるでしょうか。


ただのミステリーかと思いきやとても濃厚な人間ドラマです。



そして俳優たちが素晴らしいです。
妻夫木聡、宮崎あおい、森山未來、雰囲気の違う役柄でしたが違和感なく、ただただ幅の広さに感心しました。

特に宮崎あおい。私の中では清純派のイメージだったのですが、ちょっと普通じゃない女の子の役を見事に演じていました。泣き叫ぶシーン、思わず私もぼろぼろ泣きました。
あとこんな実力派俳優陣の中で何も劣らない広瀬すず!ただ可愛いだけじゃないんですね。本当にめっちゃ良かった。


もう語彙力無さすぎて役者に関しては素晴らしいしか言えないのでやめます(笑)


犯人は何故人を殺したのでしょうか。周りがよく見え過ぎるあまり、『怒り』が蓄積されてしまうのかとか、色々考えたのですが、やっぱりただのキチガイ、精神異常者だと考えるのが一番しっくり来ます。そう思うとラスト、3つのどのパートも良かったです。2時間20分と比較的長い映画としんどい内容ではありましたが、少しスッキリした気持ちで観終わることが出来ました。


絶対に見て損のない映画だと思います。
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