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レ・ミゼラブルのなのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.5
2度目の鑑賞です。
アマンダが見たくなって選びました。

はじめて見たのは18歳の時だったかな?
ほぼ全部歌で物語が流れていくところに当時ミュージカルを見慣れていなかった私はしんどくて、ジャン・バルジャンの不遇さとファンテーヌの幸薄さも相まって重厚で大作といったぼんやりとした印象しか持っていませんでした。

今回は物語の大筋を知っているからか、一人一人の気持ちに目を向けることができて涙が止まりませんでした。

壮大な愛の物語。
一人一人が魅力的で美しかった。

アン・ハサウェイ演じるファンテーヌ素晴らしかった。生きていくことがなんて苦しいのでしょうか。『夢にやぶれて』涙が止まらなかったです。

エポニーヌ切なすぎませんか。
子供の頃同じところで暮らしていたコゼットとの違いに惨めでならなかったでしょう。
それなのにマリウスと繋がりが持ちたいが故に間を取り持ってあげて…。
マリウスよりも良い人が絶対にいるよと思いますが恋をしているときはそんな風に思えないですもんね。
雨に打たれて惹かれ合うマリウスとコゼットを見つめるシーンは感情移入しすぎて大号泣でした。

コゼットは儚くて美しい印象でした。泥臭く生きている登場人物ばかりの中で圧倒的に汚れの無い透明感。ジャン・バルジャンが守ってきたからでしょう。
希望の光の象徴ですが発光してるのかと思うくらい眩しかったです。暗闇のシーンにいなかったからでしょうか?
結婚式のシーン可愛すぎませんか?
ドレスも髪型もとっても素敵でした。
女性らしい高潔さや愛に満ちた役でしたがこれを演じていたのがアマンダでなければ庇護されてるが故に腹が立って嫌いなキャラクターだったかもしれません。孤独であっても自由がなくとも、無条件で無償な母とジャン・バルジャンの愛によって苦しみを知らずにか弱くいれる妬ましい女性に見えたと思います。

2回目の鑑賞にも関わらず出てくる歌をほとんど覚えていたのでいろんなところで耳にしているんだなと思いました。
不朽の名作ですね。

いつか舞台で観てみたいです。

切ないですが幸せなラストに救われました。

エンドロールでも涙が止まらない映画でした。素晴らしかった〜!
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