2019年39作目
犯人探しとかどうでもよくて、
全然ミステリーというよりドラマだと思う。
人の感情の揺れ動きの表現が圧巻だった。
それぞれの場所で、
それぞれの登場人物に渦巻く“怒”という感情。
怒りの元となるのは何なのか、
裏切りなのか不安なのか失望なのか、
それは誰に向けてなのか相手なのか自分なのか。
やがて怒りは優しさや悲しみに変わるものもあれば、
怒りのまま行き場をなくしてしまうこともある。
終盤ではそこもきっちりと描かれていて、
それぞれの場所でそれぞれ胸に来るものがあった。
特に千葉のラストシーン、
序盤のシーンとのコントラストは泣けました。
(ピエール瀧、ほんと沢山名作に出てるよな。)