昔からゴジラの素晴らしさを日本の誇りに思っていたけれど、私はゴジラのフォルムが好きなんだと改めて気づきました。
邦画独特の淡々と時間が過ぎて行く感じ。長々としたセリフで現状を観客に伝えるため、未知の巨大生物が大都市東京に現れたというのに、恐怖感や現実味はほぼ感じられず、政府内の手続きの煩わしさやリーダーシップのない我が国の情け無さばかりを見せられている感じです。いや、そこは現場の臨場感のない臨場感がたっぷりあったかも知れない。どなたかが書いておられましたが、少しアレンジして「超非常時における政治家と公務員の群像劇」コレが一番しっくりきますね。
核のゴミを食べたゴジラが陸に上がり、放射熱線を吐く。ある種のメタファーを孕んだテーマは共感と教訓を覚えるけれど、ストーリーとして浸るのは難しいです。
