ナマステ銀次郎

シン・ゴジラのナマステ銀次郎のレビュー・感想・評価

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)
4.8
やられた。
還付なきまでに叩きのめされた。

まさに日本総力戦。まるで「ヤシマ作戦」の様に日本という国が持てる技術の全てをもって圧倒的な驚異に全身全霊で立ち向かう姿勢に心が打ち震えた。
日本人!日本人がんばれ!!

「ゴジラ」第1作の公開は1954年。戦後わずか9年です。そこで描かれたゴジラ像はまさに「戦争」と「原爆」でした。
そして東日本大震災から5年後の今年、この「シン・ゴジラ」では「震災」と「原発」の権化として君臨するゴジラ。
いわゆる「VSシリーズ」や「平成ゴジラ」などの作品のゴジラはむしろヒーローでした。
そんな近年のゴジラのイメージをぶち破って「絶望的な恐怖」へ回帰させ、さらにシン化させた今作は「ゴジラ」の正当な続編と言っても過言ではないように思います。

エヴァ色が強すぎる節はありますが、なかなかどうして悪くない。むしろ「シン・ゴジラ」の為にエヴァがあったかのように作品と驚くほどにマッチしていました。

庵野監督にありがとう
エヴァにさようなら
そして全てのゴジラファンに、
おめでとう