ナマステ銀次郎

君の名は。のナマステ銀次郎のレビュー・感想・評価

君の名は。(2016年製作の映画)
4.1
地元のイオンシネマで鑑賞。超満員。
新海誠作品がここまで人を集めているとは思いもしなかった。
一癖も二癖もあるこの監督の映画が何故こんなにも人を集めているのか。
またやられた。川村元気だ。

『告白』『モテキ』のプロデューサーを勤めた川村元気。中島哲也、大根仁といった決して大衆向けではないが抜群の実力を持つ監督の作品を国民的ヒットに導いてきた彼が『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』で培ったアニメーション作品のヒットラインに「新海誠」を乗せて世に放った『君の名は。』

何よりも作品の出来が凄まじく良い。
相変わらず美しいロケーションに詩的な演出、神木隆之介と上白石萌音の青春が爆発したような透明感まみれの演技、物語と調和し幻想的に響き渡るRADWIMPSの楽曲。その全てが新海誠らしくもあり、ケレン味の抜けたマイルドさにも繋がっている。

相手を囲む環境や人と接する中で「輪郭」を知り「人柄」を知り惹かれ合う。
そんな不思議で儚く美しい青春映画。
あぁー!高校生に戻りたい!