その生涯をかけて、人々の命を繋いだ外交官・杉原千畝。歴史に埋もれた“センポ”の偉業が語られる…
「命のビザ」を発給し、6000人ものユダヤ人を救った杉原千畝の活動を描く戦後70年記念作品。
社会の教科書で杉原千畝の記事を見たときに、こんな日本人がいたのかと感動した記憶があり、すごく期待して観ました。案の定良かったのですが、なにぶんストーリー展開が急すぎるところがあり、時間把握が難しかったです。
まず、当時の時代背景や社会情勢、地理はある程度分かってないといけないと思います。そのあたりの説明がほぼ無いので、分からない人は絶えず？が残りそうです。
業績上、ビザ発給に重きを置く必要があるので仕方ないかもしれないですが、脚本がもう少ししっかりしていると、なお楽しめたでしょう。
ただ戦争・殺戮描写はかなりリアルです。嫌な人は目を伏せたくなる映像もあります。分かりやすく善悪が描かれ、視覚的に見せる効果がありました。
キャストは唐沢寿明で申し分なかったです。小日向さんや濱田岳なども好演でした。小雪は若干衣装が似合ってなかったです( ^ω^ )
海外にいた邦人の視点から、命を奪う者ではなく救う者から見る戦争映画として非常に良い作品です。
多くの人がこの作品を通して、杉原千畝や戦時中であっても己の信念に従って生きた人がいるということを、知ってもらえればいいなと思います。
