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ディオールと私のMKのレビュー・感想・評価

ディオールと私(2014年製作の映画)
4.5
面白かったなぁ…動画配信しないかなぁと思っていたら展覧会のタイミングに合わせてなのかアマプラで配信、感謝!

ラフ・シモンズが紳士的でそれでいてデザイナーの気質と信念を失わない輝かしい眼差しが本当にカッコ良かった。

ブランドがなくなってしまったのは残念な限り。。

曲もカッコ良かったな。

エンターテイメントがあったのかと言われれば悩むけど、建築だけど、デザインに携わる者として、この最高級のこだわりと美しさは感動したし勉強になった。
著名なプロダクトデザイナーがデザイナーは携わる誰しもが共有し、夢を見ることのできる一枚の絵を描けるかにかかっていると授業で言っていたけど、ラフ・シモンズのストイックなまでの探究心はその言葉以上の凄まじさだった。
才能溢れデザイナーでありチームリーダー、何もできないけどお前に勝てる!…ルフィのセリフはデザイナー、経営者の一面を表現している気が今もしてる。
そしてそれを支える優秀すぎるスタッフ陣。
彼のキャリアと類い稀なるデザイナー、プロデューサーとしての能力が彼等を牽引しているのは間違いないけど、無理難題を楽しそうに乗り越えてみせる彼女たちは、職人として格好良すぎた。
ショーの華やかさとそれを共有するスタッフ、そして安堵の涙、エイフェックス・ツインやらの美しい音楽も相まって、とっても楽しい映画だった。
ザハ案を蹴り飛ばした全ての人に是非とも見て欲しい(笑)。
ラフ・シモンズ、ギャルソンもそうだし、ミニマルながらエッジの効いたデザインだと思ってたのであんな柔和な人だったのが意外。
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