千年女優

ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューションの千年女優のレビュー・感想・評価

3.0
コイン首相率いる反乱軍のプロパガンダに祭り上げられた少年少女を殺し合わせるハンガー・ゲームの優勝者で、助け出した同胞ピータが洗脳により自分を憎むことに動揺するカットニス。元凶たる独裁者スノー暗殺を使命に進軍する彼女が、様々なトラップで仲間を失いながら自らの役割を全うしようとする様を描いたディストピア映画です。

スーザン・コリンズのヤングアダルト小説を本作を出世作としたジェニファー・ローレンスの主演で描くシリーズの最終章で、広がる格差に過激さ増すリアリティショーといった時世的な主題を入れ込んだ物語が北米のティーンに絶大な支持を得て本作もヒット。女性主人公のアクション映画シリーズとして歴代最高の興行収入を記録しました。

デスゲームから革命を経てなんてもありサバイバルへ行き着き、『エイリアン』『バイオハザード』と同じくジェニファーによる彼女のための映画になりました。作品に恵まれない印象ある彼女ですが、どんな物語でもグレードアップさせる圧倒的な存在感で「子供が商品である事を受け入れて成り上がる」時代のヒロインを象徴する一作です。
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