めっっちゃよかった……
不運は誰の身にも降りかかりうる。日々どんなに善行を積んでいても、そんなことは関係なく、誰の身にも平等に。でも、不運を呪って腐っていたらいつまでも幸せにはなれない。「自分は被害者だ」と被害者マインドで居続けるのは、自分の人生の決定権を自分以外の人やモノに委ねてしまう行為だ。幸せになることを自ら放棄してしまう行為だ。だからどんなに理不尽でも、辛くても、自分の足で立ち上がって、歩いていかなきゃならない。
末期ガンに侵された哲学者の方が、その著書で「私は不運だけど、不幸ではない。不幸になるかどうかは自分で選べる」みたいなことを書いていた。本当にその通りなんだよなあ。災害、病気、事件。生きていれば、この世を呪いたくなることも起きる。もちろん、すぐに立ち上がる必要はない。心の整理をつける時間、愚痴や文句や呪いの言葉を吐く時間も必要だと思う。それでもいつかは、立ち上がって歩いていこう。どんなにクソみたいな日々でも、生きていこう。なにがあっても、生殺与奪の権は自分自身で握るのさ！
この映画に出てきた人たちに比べたら私の不運なんて全然かわいいものだなぁと思えて、なんだかすごく前向きになれた。自分の不運や不幸に汲々としちゃってるようなときは、広い世界に目を向けるのがいいな。
I'm getting back to usual life.
同じ橋口監督作品の「ぐるりのこと」でも主題歌を歌っていたAkeboshi。今回もいい歌だったな〜
主婦の人、家庭環境があんななのに明るさを失わずにいるのすごい。日常生活でもスカート履き続けてるのすごい。夫がリリー・フランキーに見えたけど違った！って思ってたら、別の場面でリリー・フランキーが出てきて混乱した（笑）
私はいま平和な田舎で暮らしてて、最近はテレビも見ずに生きてたから、通り魔ってもんが世の中には存在するんだよな…ってことを新鮮な気持ちで思い出してこわくなった。自分も、自分の大切な人も、いつ死ぬかわからない。そんなことは何度でも忘れてしまうから、そんなことを思い出せる作品を、何度でも見よう。
24/003
