さまざまな人々の思惑と交わりを描いた群像劇。
橋口亮輔が監督を務め、篠原篤、成嶋瞳子、池田良、光石研、山中聡、安藤玉恵、内田慈らが共演。
橋梁点検の仕事をしているアツシ（篠原篤）は、三年前に路上無差別殺人事件で愛妻を殺され、犯人を訴えようとしていた。結婚したばかりの女子アナ（内田慈）は夫との生活に不満を抱き、結婚詐欺で訴えようとしていた。アツシと女子アナの相談に乗っていた弁護士の四ノ宮（池田良）は、実はゲイで、学生時代からの友人である不動産業者の聡（山中聡）に好意を持っていた。弁当屋に務める主婦の瞳子（成嶋瞳子）は夫と姑との三人暮らしで、趣味で小説を書いていたが刺激のある生活に憧れていた。肉屋の弘（光石研）は、養鶏場を持つことを夢見ており、瞳子が務める弁当屋に肉を卸していたことが切っ掛けで、瞳子と不倫関係になる。弘が通うスナックのママをしている吉田晴美（安藤玉恵）は、元準ミスでペットボトル水”美女水”を１本1万円で売って儲けようとする。
そんな悩みや思惑を抱える男女たちの人生が交差する。
人生や物事はなかなか自分が思い描いたようにはいかない。
色々とすったもんだするものの、結局は収まるべき場所に落ち着く。
人生とはそんなものなのかもしれない。
「右よし 左よし よし！」
2024.7 ＢＳ松竹東急で鑑賞（よる8銀座シネマ）
第89回キネマ旬報日本映画ベスト・テン第1位、新人男優賞、監督賞、脚本賞を獲得（2015年度）
第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞（篠原篤）を受賞
