このレビューはネタバレを含みます
感情移入するタイプの作品じゃないことは、可愛げのない偉そうな子供にイラっとした時点で気づきました(笑)
目を耳を覆いたくなるような出来事に出会いながら進んでいく逃亡の旅。
宮殿の外にある世界は残酷な事ばかりだ。
その中で少しずつ大統領の人間らしさが見えてくる。
見えてくるけど、そんな事で今までの独裁政治が許されるわけじゃない。
最後の最後、追い詰められた大統領と孫に手を差し伸べてくれる人が現れる。
彼は大統領を救いたい訳ではなく、負の連鎖を止めたい、という冷静な思考から動いたのかもしれない。
でも、殺伐とした物語の最後に、人の心に触れる事ができた気がして、少しだけ救われた気がしました。
もっと軽いテイストだと思っていたら、結構深いテーマでした。