甲神山亘

ラビリンス/魔王の迷宮の甲神山亘のレビュー・感想・評価

ラビリンス/魔王の迷宮(1986年製作の映画)
4.0
中学生のときに一度だけ観た記憶。
この間wowowで放送されてたので再視聴。

始まり方としては割といきなり異世界にいくことになるけどそこまで不気味さはなく、流れとしても何故かけっこう自然で違和感がない。

さらわれた幼い弟を助けるために冒険するサラが成長する物語がメインとなっているのが王道でいい。
自分の部屋に見せかけられた空間で宝物を次々だされて抜け出せなくなる罠にはまりそうになるも気持ちの強さで全て打ち破るシーンはそれを象徴していて好き。

美少女なジェニファーコネリーさんと神々しくてかっこよすぎるデヴィッド・ボウイさんはもちろんキャラとして出てくるマペットたちのデザインがちょっと斬新かつ可愛らしい。

最初に現れる助言虫、
仕事だからと嘘を教える岩たち、
頭を取り外すことのできるファイアリーども、
そしてサラと魔王の間で揺れ動く最も人間くささのあるホグル、
強そうな見た目だけど心優しく弱気なルド、
犬の騎士サーとその愛犬、
デヴィッド・ボウイさん演じる存在感抜群の魔王
面白くて魅力的なキャラがたくさん登場して、今観てもそこまで色褪せた感じのしない作品。

ラストまで観ると魔王はやっぱりサラに好意を持っていたのだろうか?
みんな集合してちゃんとしたハッピーエンドをむかえる映画でもある。

追記:赤ちゃんを慎重に抱き上げるデヴィッド・ボウイさんの姿を見るとちょっと微笑ましい気分になった。
甲神山亘

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