Duhbe

はじまりへの旅のDuhbeのネタバレレビュー・内容・結末

はじまりへの旅(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

家族の愛情を謳った物語と思っていたけれど、内容は政治的なものだった。到底あらすじからは想像できないほどの。
彼ら家族しかいない前半シーンは、観ていて楽しそうだと感じたけれど、後半に進むにつれて社会との"ズレ"を家族と共に認識していく。なんでも知ってる家族の知らない世間との邂逅を下地に"人民に力を、権力にノーを"や"アメリカの本質はビジネスである"などの名言を引用して現代社会を批判するのが監督の描きたかったものなのかなと思った。
深読みしなくても、コミカルな部分とシリアスな部分がしっかりと分けられていて、純粋に一風変わった家族の愛情ストーリーとして楽しめる。チャーリーに乗って母親の葬式に向かうシーンはテンションが上がる。
賛否両論あると思うが、僕はベスト映画10本に入るほど好きだ。
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