hi1oaki

アメリカン・マッスルのhi1oakiのレビュー・感想・評価

アメリカン・マッスル(2014年製作の映画)
2.8
日本版のポスタービジュアルが良くできていて、それはそれは面白そうに見えるんだよね。タランティーノやロドリゲスの亜流だろうけどそこそこ楽しませてくれそうだよねーって感じに。
とりあえず冒頭、ブラックメタルな強盗団の話かと思ってワクワクするじゃないですか。でもそういうわけじゃなかった。
とにかく復讐に至る回想を、細切れにして引っ張り過ぎているため、復讐シーンのカタルシスに欠ける。まぁオチのために“全部言えない”のはわかるけど、ミスリードしたりとかあるでしょ。恨みの度合いがわからないギャング達を次々殺しまくられてもポカーンだよ。
グダグタなアクションシーンだったり、一部展開がアダルトビデオだったり、敵が死ぬほど弱い(実際死にまくる)のか、あるいは主人公がやけに強過ぎるのか、モテ男には見えないけどなぜかモテる主人公がひたすらプチ無双状態でキャラの弱い追っ手を思い切りの良いゴア描写たっぷりに殺す殺す。救い出そうとしている妻の回想シーンはほぼセクシーイメージビデオ。クライマックス、サイレンサーも無しに敵地に乗り込んでドンパチしまくる割に、ギャング達は警戒ほぼゼロ。
要は主人公が都合のいい妄想キャラなんだよね。
hi1oaki

hi1oaki