liam

クリード チャンプを継ぐ男のliamのレビュー・感想・評価

4.1

監督は「フルートベール駅で」のライアン・クーグラー。出演は「ファンタスティック・フォー」のマイケル・B・ジョーダン、「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」のシルヴェスター・スタローン、「グローリー/明日への行進」のテッサ・トンプソン、「ホビット 決戦のゆくえ」のグレアム・マクタヴィッシュなど。

ボクシングのヘビー級チャンピオンであったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン。さまざまな伝説を残したアポロだが、彼が亡くなった後に生まれたためにアドニスはそうした偉業を知らない上に、父との思い出もなかった。それでもアドニスには、アポロから受け継いだボクシングの才能があった。そして父のライバルで親友だったロッキーを訪ねてトレーナーになってほしいと申し出る。

ロッキーシリーズの新章。
いやーやっぱり素晴らしい作品だった。ロッキーシリーズの新作がやるってなってから、多分かなりの人が期待してなかったと思うんだけど、逆に期待を裏切るほど良かった。

エイドリアンやポーリーと言った愛する人たちが亡くなり、静かに暮らすロッキー。そのロッキーの元にアポロの息子が弟子入りし、共に闘う熱い展開。

父親の幻影と闘い、ロッキーに師匠以上の父親に近い感情を抱くアドニス。
ロッキーの癌や、チャンピオンとの闘いを乗り越えて成長していく姿を観ると、ロッキーの後継者として素直にこちらも応援したい気持ちで溢れてくる。
感動したのは、愛人の息子であるアドニスが最後の試合を終えて自分を証明し父を許す様子。あれにはものすごい感動した。笑
2人の関係性は素晴らしくて、一緒にトレーニングをして心身共に成長していく姿はこの作品の見所。アドニスは偉大な父親に、ロッキーはかつてエイドリアンを苦しめた癌に2人で立ち向かっていく。この展開で熱くならない人はいないだろう。

男が熱くなる要素がふんだんに盛り込まれている最高の作品になっている。

要所要所にロッキーシリーズのオマージュも取り入れていて、シリーズファンはもっと楽しめる作りになっている。

ビアンカが進行性の難聴だった設定は完全に忘れていた。笑 マイケル・B・ジョーダンのボクシングシーンもかなり様になっていて、相当練習したことが窺える。

ロッキーの名に恥じない映画。
liam

liam