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エイリアン:コヴェナントのtamagoのレビュー・感想・評価

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)
4.0
『エイリアン』の前日譚3部作の2作目で、『プロメテウス』の続編。
コールドスリープ中の2000人の入植者を乗せて移住先の惑星へ航行中の宇宙船コヴェナント号は、事故に遭い船長を失ってしまう。同時に女性の歌声が混ざった謎の電波を受信し、調査と移住先としての可能性を探るため、その惑星へ降り立つのだが…

まず、オープニングタイトルにやられました。
エイリアンシリーズなのに、このワクワク感は何?って感じで、掴みはオッケーです。
冒頭、前作のもう一人の主役でもあるアンドロイドのデイヴィッドが覚醒するシーンから始まり、素晴らしい景観と静寂の中で、デイヴィッドの創造主であるガイ・ピアースさんとの緊迫感溢れる会話に一気に引き込まれます。
アンドロイドを演じるマイケル・ファスベンダーさんの演技がとにかく一見の価値あり。ダビデ像とピアノ、アンドロイドの組み合わせだけでも、十分思わせぶりな雰囲気。

この映画の主役は間違いなく、デイヴィッドとウォルターの二体のアンドロイドで、その二体が醸し出す不気味さとアイデンティティーの追求は、やはりどこか『ブレードランナー 』に通ずるものがあり、エイリアン誕生の謎と絡んだ物語は見応え十分だと思います。

ただ、エイリアン好きな人?にとっては、さすがにもう新鮮味は無いので、「あ〜また体内から出てくるんよね〜」、「次は、体のどこから出てきよるんかな?」となり、怖さは皆無なのが物足りないかもしれません…けど、エイリアンに進化する前の色んな形態が見れて、それはそれで楽しめました。
宇宙船をはじめ、やはりスコット監督の映像には目を見張るものがあり、惑星の美しいような不気味なような景色は迫力満点で、ラストの飛行艇の上での戦闘シーンも手に汗握る展開で楽しめます。乗組員たちが相変わらずあまり頭良く無いのはご愛嬌。

謎が謎を呼ぶ展開で、なんやかんやでここまでくれば、三部作の最終作が待ち遠しくなってきました〜
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