オープニング・タイトルが凝っていて楽しくて、面白いはずと期待して観始めたら、
痴話喧嘩を延々と見せられて、一体僕は何を観てるんやろか?と思わされつつ、不思議な魅力に取り込まれていくのには、自分でも驚きでした。
カップルそれぞれのシーンを重ね合わせたりする変幻自在のカメラワークとキャストは歌わないけど限りなくミュージカルに近い演出、マットペイント丸わかりのスタジオセットが織りなす目眩く世界は、ラスト近くのテーマ曲で最高潮に達して、何とも言えないカタルシスを感じさせてくれます。音楽好きな人は楽しめるのではないでしょうか。
主演二人がいまいちパッとしないのが功を奏して、大人のお伽話としてすんなり受け入れられたのかもしれません。
ナスターシャ・キンスキーさんのキュートさも必見です。