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ダンサー イン Parisのtamagoのレビュー・感想・評価

ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)
4.5
観るとパリに行きたくなる作品。
キャスト、ダンス、風景、脚本、音楽、全てが絶妙に調和していて、冒頭から完全に作品の世界に引き込まれました。
オープニングタイトルのインパクトが凄すぎて快感。やっぱりオープニングタイトルがいい作品に外れはないですね〜

バレエとコンテンポラリーダンスという対極とも思えるものを台詞の中で見事に説明してくれていて、どちらの良さも堪能させてくれました。
挫折を経験したバレエダンサーの再生に父親と娘の関係、恋模様を絡めて、さらに笑えるエピソードも多くあり、全ての要素が絶妙なバランスでした。

バレエとコンテンポラリーダンスの場面はどれも素晴らしくて、特に終盤のステージは圧巻。主演のマリオン・バルボーさんのダンスはずっと観ていたいと思うくらいの素晴らしさで、自然な演技とキュートな笑顔が素敵でした。
終盤は観ていて自然と涙が込み上げてきましたけど、観終わった後の爽快感は最高でした。
劇場で観たら迷わず満点だっただろうなぁと思います。
後から知ったけど、劇中のコンテンポラリーダンスの主宰は、実在するホフェッシュ・シェクターさんとのことで、いつか公演を観に行けたらいいなと思いました。

人それぞれ、思い通りにいかないこと、破れた夢があっても、何とかやっていくしかないし、なんとかなるもんだと思わせてくれて、観ると元気になれる作品です。
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