爆裂BOX

人造人間13号の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

人造人間13号(2013年製作の映画)
3.4
CSIを目指す6人の学生と教授が離島にある曰くつきの刑務所で卒業試験の課題に挑戦する。順調に課題をクリアしていく彼らだったが、あるはずのない死体を発見し更にそれが動いていると報告があり…というストーリー。
ドラゴンボールの敵キャラのようなタイトルですが、実際はゾンビ映画ですね。といってもゾンビがワラワラ出て来て町がパニックになるようなものではなく、離島という限定空間を舞台に少人数がこちらも少人数のゾンビに襲われるモンスター映画の様な感じですね。
前半は学生たちが実際の死体を使った卒業試験の課題に挑戦する中、あるはずのない死体が現れたり、何者かの気配を感じたりと思わせぶりな展開が続きますが、ゾンビに襲われ始めてからはテンポも上がって楽しくなってきます。
本作に登場するゾンビはどうやら軍の実験台になった囚人のなれの果てっぽいですがハッキリしたことは語られません。黒い液体も結局何だったのか不明ですね。全部で3体くらい登場しますが、囚人服着てて黒焦げの焼死体の様な見た目で結構マッチョです。そんな奴らがダッシュで襲い掛かってくる所は結構怖い。襲われるシュチエーションも茨の茂みの中で身動きが取れなくなった所をゆっくり指噛み千切られたりと中々嫌な状況出てきます。内蔵引きずり出されたりお食事シーンも特殊メイクや特殊効果使ったエグイ感じで良いですね。杭で頬貫かれた女ゾンビがその状態で前に進んでズリズリと頬の中を杭が進んだり、首を何度も切り付けられたゾンビが上むいた時に首が取れそうになって皮一枚で繋がった状態で進んでくる所も見所ですね。上半身裸の囚人ゾンビだけ頭棒で貫かれても生きてるぐらいタフでしたね。
キャサリン・イザベル演じる主人公メグはゾンビになった仲間を杭や棒で貫いたり木片で何度も首切りつけたり調合した薬品で体吹っ飛ばしたりと引くほど容赦ないです。でも彼氏を「援護するわ!」って言ってゾンビを撃とうとして彼氏の肩撃つドジっ子な一面も。
他のキャラは運転手や料理係のラリー除いてイマイチキャラ薄くてあまり印象に残らなかったな。ラリーはハッパ吸っててポンコツで異変にいち早く気付くも誰にも信じて貰えなかったりしますが、「お前ら早くバスに乗って帰った方がいいぞ」と結構まともな事いってた。ゾンビに床に引きずりこまれながら「痛い痛い痛い痛い」と叫ぶ所は笑えると同時に何かリアルだった。教授は単身他の生徒探しに乗り出した時は死ぬかと思いましたが朝まで生き残るとは思わなかった。
キャサリン・イザベルの他に「BONES」や「ロズウェル 星の恋人たち」のブレンダン・フェア、ブレンダン・フレッチャー等割と見かける人たちが出てます。
ラストは凄い投げっぱなしで終わりましたが、何であのゾンビは鍵咥えられたんだよ(笑)
ストーリーはオーソドックスだけど、グロ描写も頑張っていてそれなりに楽しめるゾンビ映画だと思います。