ありのままの自分で良い。そんなことを訴え、共感を得れる映画。
貧乏ながらに成功を収めたバーナム。成り上がり精神と実績で自信があるのはとても良いこと。
婚外子で生まれたオペラ歌手の曲に「物足りない」が強調されるが、バーナム自身もそうだったに違いない。
身分の差で今まで差別的に扱われてきたのだからしょうがない。
ただ、今まで幼馴染で貴族ながらバーナムと想いを寄せ合った奥さん。
映画中に「心の狭い」というフレーズがでるが対極的に、奥さんは貴族ながら「お金でとやかく問われない、日々を楽しく過ごせる幸せ」に価値を見出し、バーナムに諭す。
そんな奥さんがいながらも、心の緩みと気の緩み、強欲な面がでて財産を失ってしまうバーナム。
原点に戻り、「仲間」と「家に帰ろう」と一念発起。
サーカスの生みの親として、芸術=人を喜ばす、それが幸せと信条を持ち人々を楽しませた。
家族愛、夫婦愛、友人愛、人類愛、全てに繋がる。
曲もとても良い。
中でも、「this is me」は最高。
どんな自分であろうと周りが何を言おうとブレないぞと。
今の世の中にも差別はまだあると思うが、それに対し肌の色も容姿も違ったとしても同じ人間だということを訴えてくれた。
色々と考えさせられる映画。
貧乏育ちの主人公と、貴族階級の幼馴染であり奥さんという設定もヤバいし。
容姿に自信がないながらも、生きる術を探し誇りを捨てず立ち向かう人たちの描写も素晴らしいし。
全てにおいて大好きな映画となりました。
是非一度はみてほしい。いや、何回も。