naoyukitakamura

福田村事件のnaoyukitakamuraのレビュー・感想・評価

福田村事件(2023年製作の映画)
4.2
2023/10/01 映画館にて視聴。

関東大震災後の実際にあった事件を実写化。
概要は映画の公式HP通りのため割愛。

感想として、
全体的に重たい空気で第二次世界大戦前の、今よりも人権意識が低く差別意識の高い個人的には「腐ったような世の中」の話であった。

朝鮮人を差別用語「センジン」と呼んだり、自分たちが正しいという「正義の暴力」には胸が苦しくなった。

時代的背景もあるだろうが、日本人が日本人を殺してしまうという大事件。
当時はまだ日本人同士の差別階級も一部残っており士農工商/エタヒニンの方々の心中を察するとただただ悲しく残念でならない。

何が正義なのか。
盲目的になっていないか。
他者を受け入れる度量はあるか。

色々な観点からもこの映画の価値はとても高いと思う。

昨今、日本経済は衰退し庶民同士での争いが絶えない。
カルト宗教との癒着が目立つ政権が国の運営をしているからしょうがないのかもしれないが、それも「盲目的」であり歪んだ正義な気がしてならない。

もっとみんなが手と手を取り合って歪み合わない助け合える世の中になってほしい。
そんな気持ちにさせてくれた映画でした。

視聴、必須です。
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