ユースケ

ネオン・デーモンのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

食うか食われるかのファッションモデル業界を、美に取り憑かれたネオン・デーモンたちのカニバリズムによって、文字通りに映像化した本作は、言葉に頼らずに映像と音楽でテーマを語ろうとするケネス・アンガー信者のニコラス・ウィンディング・レフン(略してNWR…ダサい)のナルシズムをビンビンに感じさせる一本。

テーマはストレートに美の追求が生み出す狂気(恐怖)だと思うのですが、ネオン・デーモンに覚醒したエル・ファニングの狂気を表現するエル・ファニングに魅了された人々のときめき演出が強烈すぎて爆笑。
屍姦やM字開脚を披露した俺たちのジェナ・マローン、拒絶反応で目玉を吐き出し、ハサミで切腹する整形顔のベラ・ヒースコート、そして、調子こいたエル・ファニングに鮮烈な右ストレートを放つ爬虫類顔のアビー・リーの3人のネオン・デーモンが素晴らしかっただけに残念。

とりあえず、キアヌ・リーブスはレイプ魔役で無駄遣いせず、ネオンを浴びながらガン=カタで暴れ回る殺し屋役で使って欲しかったです。エル・ファニングの転落死した姿は【女優霊】へのオマージュなのかな?