むーた

ネオン・デーモンのむーたのレビュー・感想・評価

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)
3.6
もう一度観たいとは思わないけれど、評価あまり高くはないけれど。個人的にかなり面白かったです。

70年代のちょっといかれてるB級おしゃれムービーを観ているような、はたまたナタリーポートマンのブラックスワンを思い出したりもしました。

70年代ぽい、不穏でおしゃれなテクノサウンドと、ホラーっぽいカメラワークと、ネオンのギラギラした映像や無駄におしゃれな描写や、エルファニングの妖精のようなピュアな佇まい。
内容も結構ぶっとんでいて、グロかったりと、なんとも言えない世界観でした。


モデル業界の話というだけでもうドロドロだろうに、終始不穏な雰囲気と、そして怖い事件が色々と起こるので、ずっとドキドキしながら目を見開いて観ていました😂

ネタバレになるから詳しいことは書けませんが、ラストシーンのメタファー、あれこそが競争の激しい世界で生き残っていける人なんだよというメッセージなのかなと思いました。成功は大勢の敗者の敗北を取り込んで成り立っているのだなと。

この映画はかなりぶっとんだ内容ではあるけれど、全てはメタファーで、芸能の世界に進もうと、身一つで都会に出てくる女の子が直面する危険や、頼るものがない不安感など、よく体感できる気がしました。モデル業界で戦っていくということがどういうことか、少ーしだけ感じることが出来た気がします。


エルファニングの妖精のような可愛いルックスも存分に楽しめました。彼女の魅力はなんといっても透き通るような青白い肌だなー。
他のキャストがモデルさんっぽい人が多かったので、彼女達に比べると、顔の大きさとか、スタイルはやっぱり負けてしまうので、並んだ場面はちょっと可愛そうだったけど。

田舎から出てきたばかりの純粋なティーンというのは彼女のハマり役でした。

そして、何故かキアヌリーヴスがいる😂

あと、エンディングのSIAの曲がめっちゃカッコいい。
むーた

むーた