あきしげ

トリプル9 裏切りのコードのあきしげのレビュー・感想・評価

トリプル9 裏切りのコード(2015年製作の映画)
2.5
因果応報の結果に感情移入はなし。

良かった点。

・豪華なキャスト陣
・リアルな汚職警官

悪かった点。

・分かりづらい構成
・魅力ない登場人物
・主人公はいるだけ
・トリプル9無意味

汚職警官を中心に描いた犯罪ドラマ。
登場する人物のほとんどは悪人です。
マトモな良識を持っている人は皆無。

その中で主人公は比較的マトモに見える。
だからと言って良い事はしていないです。
つまり、悪い事をしていないだけである。
結論から言えば、いるだけの存在でした。

その代わり同じ警官で身内贔屓の叔父さんが頑張る。
当たり前のように犯罪者のクスリを横取りして吸引。
未婚で家の中は荒れ放題で酒瓶が何個も並んでいる。
それでも本作では汚職警官を捕まえようとする善玉。
アクション映画ならアウトサイダーな警官と言える。
本作ではグレーゾーンにいる警官という立場である。

肝心の汚職警官たちが属する武装グループ。
マイケルとマーカスで黒人と分かりづらい。
他のメンバーである元軍人たちもプー太郎。
まとまりのない武装グループに説得力なし。
彼らの繋がりが分からないから尚更である。

あまりにもチグハグしたガバガバな設定。
トリプル9を使って映画を作りたかった。
そんな風にしか感じられない稚拙な構成。

ただ、キャストだけは豪華だと言えます。
ここに最大の力を入れたのだろうと思う。
本作はそこだけが最大の魅力となります。
ケイト・ウィンスレット。
アンソニー・マッキー。
ノーマン・リーダス。
ここら辺は多くの人が知っているだろう。
アカデミー賞で数多く受賞とノミネート。
アメコミ原作映画で知名度を上げた俳優。
ゾンビドラマで世界的に人気を博す俳優。

軽い感じで鑑賞したいなら微妙。
全体的に重苦しい雰囲気の作品。
しかも、分かりづらい内容です。
終わってもスッキリしない展開。
それが本作の持ち味かもしれん。
あきしげ

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