フランスならではのコメディです
フランスで大ヒットし、フランス人の5人に1人は観たと言われている映画です。
フランスのカトリック教ブルジョワ白人家庭の4人の娘のうちの3人の婿は、アルジェリア系アラブ人、ユダヤ人、中国人であり、当然、イスラム教、ユダヤ教と、宗教も違う、そういう違いをコメディとして見せてくれます。
そんな時、未婚だった末娘の婿こそは、カトリックで移民ではないフランス人と結婚してほしいと両親は願い、画策するのですが、結婚したいと連れてきた人は、カトリックではあるものの、コートジボワール人の黒人の男性であるから、騒ぎになります
人種差別はしないといいながら、その事実を受け入れられない両親。
同じようにコートジボワールの花婿の両親もフランス人の花嫁を受け入れられません。その理由は、かつてフランスに統治された時に、搾取された苦い経験があるから。
人種差別だけでなく、植民地時代からの歴史観も、偏見を産むのだということもこの映画は教えてくれます。
日本ではなかなか理解しがたいですが、宗教、人種、国籍、国の歴史、そう言ったものが、その人の価値観を作り出し、それによって人を判断し、偏見を産むことがあることを教えてくれます
単なるコメディというだけでなく、実は深い映画です
とても面白く、笑いながら観れるのですが、考えさせてくれるのもこの映画の良いところです
Part2 と3もあるので、観てみようと思います
日本でも、外国人が人口に占める割合が2.32%になったとのこと
10年後には、この映画のようになっているかもしれません