にゃんこむ

MERU/メルーのにゃんこむのレビュー・感想・評価

MERU/メルー(2014年製作の映画)
3.5
開始早々、断崖絶壁に文字通り”ぶら下がる”テントの中で休む登山家達。慣れているんでしょうが、ハタから見ていると恐怖。

登山家のコンラッドは、結婚したら登山をやめると奥さんに宣言していたにも関わらず、結婚後も早々に登山計画を立て始めているくらい、山に魅了されています。
そんな彼が今回挑戦するのは、登山家の中でも高難易度とされる”メルー”だ。
危険な山だからこそ「誰しもが登れる山ではない」という付加価値を見出すクライマー達が多いとのこと。その考えは理解できる気もしますが、真似しようとは思えませんね……。

なんと、メルーに登頂するのはエベレストよりも難しいそうです。エベレストでは荷物がシェルパが運んでくれるけれど、メルーでは自分で運ばなければならず、難所も多い。
身軽で登ることすら私には難しいのに、100キロもの荷物を運びながらなんて信じられない!!

このドキュメンタリーは登山家賛歌だけではなく、山の恐ろしさも伝えてくれます。
ほぼ直角に近い岩壁から落ちれば即死ですし、怪我以外にも凍傷や塹壕足(足が長時間濡れたままになると、ひどい場合では組織が壊死してしまうこともあるんだとか)の危険性があり、登頂成功したとしても、その後の事を考えると……
『127時間』を見た時にも思いましたが、なぜそこまで危険を冒して挑戦したがるのか……。
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